ブラック企業を会社都合退職で今すぐ辞める方法

最近本当によくブラック企業という言葉をよく聞くようになりました。うつで心を壊す人、過労で体を壊す人、限界を迎え自ら命を絶ってしまう人・・。僕自身もとんでもない体育会系のブラック企業にいたので、痛いほど気持ちが分かります。

働いている時は寝る時間もまともにないため、心身が麻痺していてその異常な状態に気付きにくいんですが、ブラック企業はできるだけ早く辞めるべきです。けど無収入状態が続くことや次の事を考えるとなかなか動けないのもまた事実。

自己都合で退職すると失業保険をすぐにもらうことができないからです。7日間の待期期間、さらに3ヶ月間経過しないともらえないので、ここが大きなネックになります。しかし、相手が違法企業であれば会社都合で辞める方法があるのをご存知でしょうか。

ブラック企業はなぜか辞めづらい

ブラック企業は違法企業であり、違法行為を行わないと存続できない企業です。朝はどこかのオカルト団体かのように、張り裂けんばかりの大声で訳の分からない経営理念を叫び、残業代も出ないのに深夜まで働き、下手すると土日も出社する。

冷静に考えれば、それがいかに異常な状態・状況か分かるはずなのに、働いている時はあまりに忙しく脳が麻痺をしてしまって気付きません。会社のために時間が削られていて、家に帰って少し寝たらもう翌朝が訪れているからです。

過労死で倒れた人や自ら命を絶った人など、直近の残業時間が100時間を超えていたなどよくニュースで見かけます。だけど自分自身の当時の残業時間を改めて計算してみると200時間は超えていましたからね、よく倒れなかったなとゾッとします。

それでも働いている時は気付かない。無理して、頑張ってしまうんですよね。会社の理念や考え方みたいな「正義」を掲げられ、そこに逆らうと非国民のような扱いをされる。だから会社員は本当の気持ちを押し殺して働くことを覚えるようになっていくんですね。

違法企業に遠慮する必要は全くない


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いくら会社内の「正義」があったとしてもブラック企業は違法企業です。遠慮する必要は全くありません。そこそこの企業であれば雇用契約書や契約条件通知書が、地方の中小企業でそんなもは無いというならハローワークの求人票など。

自分が就職した時の条件や雇用契約とあまりにかけ離れているのなら、それは会社側に問題があります。極端な長時間労働やノルマが課せられたり、パワハラモラハラは当たり前、残業代が全く支払われないなどは間違いなく違法企業です。

厚生労働省が2018年ブラック企業リスト一覧を公表

2018年5月31日(木)に厚生労働者の労働基準局監督課からブラック企業リスト一覧表が発表(平成29年5月1日~平成30年4月30日公表分)されました。

労働基準関係法令違反に係る公表事案

正直、リストの掲載数はまだまだ少ないと思います。日本人は真面目なので。労働基準局でも何でも、どんどん動いていいんですよ。違法行為で搾取どころか、人が亡くなっている会社もあるくらいなんですから。

いわゆるブラック企業として法令違反があった企業がこうやて公表されるようになりました。都道府県別に記載されていますが、自分の会社がブラック企業なのにまだここに掲載されていないのであれば、遠慮してしまっているだけです。

証拠をしっかり残して賢く辞める準備を

よくよく考えてみると、そもそも会社が超絶ブラックな違法行為をしている企業なのに、そこを辞めてなぜ自分達が不利な目に合わなければならないんでしょうか。これで泣き寝入りはあまりに無残すぎます。

もし仮に月給約25万円の人が、2年間も延々と月約100時間のサービス残業を強いられるような会社だった場合、約450万円程の残業代を請求できるとされています。残業代は出ない、なんてこと本当は有り得ないことなんですよ。

どんなに理不尽な会社でも、僕らがそこを辞めて次のことを考えにくいのはやっぱりそれが自己都合退職になってしまうから。本当は縁を切りたいけど、収入が無くなる不安が先立ってなかなか行動に移せない・・。であれば、証拠を残しつつ動きましょう!

①始業時間と就業時間の記録を付けておく

まず1番重要なのがこれです。その会社で働いた時間の記録がものすごく重要です。なぜかと言うと、ハローワークで会社都合退職と認められるのに「具体的な労働時間の記録」は最も貴重な証拠になるからです。

離職直前の 6 か月間の間に 45 時間を超える時間外労働が3ヶ月連続してあったため離職した場合、違法な長時間残業のため、自己都合退職の場合の3ヶ月の待期期間なしで失業保険がすぐにもらえます。

「へ・・?それくらいで?」って思った人、普段から無給残業しすぎで感覚がマヒしてますよ(僕もでした・・)それはサービス残業ではなくて無給残業ですから。

失業保険の手続きはハローワークで行いますが、ハローワークの職員は中立な立場にあります。タイムカードのコピー、勤務表のコピー、システムログイン・ログアウトの記録などなど、客観的に判断してもらうための記録を残しておきましょう。

②パワハラ、モラハラの証拠を残しておく

ブラック企業はパワハラ・モラハラなんて日常茶飯事。土日休みでもガンガン電話が掛かってきたり、メールやラインで脅されたり威圧されたりなんてこともしばしば。それらを全部記録しておきましょう。

ボイスレコーダーがあれば最高ですが、超絶パワハラ・モラハラの体験者から言わせると現実ちょっと難しい気もします・・。けどLINEやメールで詰められたりすることは結構ありましたから、これは貴重な証拠になりますよ。

飲み会に参加しなかったら、次の日すぐに言葉で威圧されてにらみつけられたりなんてこともあったなぁ。超体育会系でしたから、大食いの競争の強要とか(笑)こういったような冷遇・嫌がらせも十分な証拠になります。

③退職届と有休消化について理解しておく

ブラック企業にありがちなのが退職届を出しても受理されない、受け取ってない事にされる、まともに相手にされない、ひどい時にはその場で破られる。なんてマンガやアニメでありそうな話が現実で起こっています。

まず基本的に退職届を出したら、その2週間後には会社を辞めていいことになっています。民法627条にて「雇用期間に定めのない無期雇用の場合、二週間前に雇用の解約を申し出ればいつでも解約出来る」となっています。

ブラック企業では退職を何ヶ月も引き伸ばしされるんですが、退職の意思表示から2週間後には退職できるんです。就業規則とは言わば「会社からのお願い」ですから、もちろん民法が優先されます。

で、有休休暇を使わずに残っている場合(ほぼ100%使わずに残っていると思いますが)は、もちろん有休は使っていいことになています。例えそれが退職の間近であろうとも、会社は有休申請を拒否することはできません。

日本人ほど有休を使わない働きものはいないでしょう。多くの人が全くと言っていいほど使ってないはずです。ブラック企業ならなおさら。どうしても有休を使いづらいという人は、引継ぎ資料も先に作っておくといいですね。

記録資料と事前準備で退職活動の結果は全く異なってきます。ブラック企業から搾取された労働力を取り返すこともできますし、会社都合退職で今すぐ辞めることも十分可能なので、賢く立ち回って次の準備へ取り掛かりましょう。