「これから20年間、会社員の給料は下がり続ける・・」そんなお先真っ暗な話を聞いたらどうでしょうか。今でさえ十分な給料をもらえてないのに、これから先上がるどころか下がるなんて、そんな馬鹿な話があっていいんでしょうか。
そんなことが本当に起きたら大変だ!と思うかもしれませんが、これは今からさかのぼること20年前、既に実際に過去に起こった現実なのです。
*そしてこれからまた同じことが繰り返されようとしている。だから、会社からもらう給料の正体と真実を知っておかなければなりません。
真実を知ることで嫌な気持ちになったり悲観的になることも一瞬あるかもしれませんが、そこから強く生きていく術を身に着けなければならないのです。
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下がり続けた会社員の平均年収
出展元:年収ラボ
平成9年をピークに右肩下がり
サラリーマンの平均年収のピークは、平成9年、1997年の467万円が過去最高でした。消費税率が5%に引き上げられた平成9年をピークにそこから右肩下がりで下がり続けます。サッカー日本代表が悲願のワールドカップ出場を決めた年です。
平成20年のリーマンショックの影響で、翌年の平成21年にあからさまに下がっていることが分かります。異常なほど大打撃だったんですね。
そこから少し回復を見せるものの、結局会社員の平均年収は20年間でマイナス50万円も下がりました。毎月4万円も給料が減っている計算です。
しゃれにならない事態ですよ。
なぜ給料は上がらないのか?
毎日忙しくて仕事量や責任だけは増えていく。それなのに、なぜ会社員の給料は上がらないのでしょうか。残業手当などで少しは上下があるかもしれませんが、それでは根本の解決にはなりません。
独立起業やフリーでやっていくのなら別ですが、会社員である以上は自分がもらう給料の仕組みを知っておいた方がいい。これは間違いないです。
[box05 title="ポイント"]給料が上がらない世界でエネルギーだけ浪費しなようにするためには、「給料の構造」を理解しなければいけない。資本主義経済の中で働いている以上、給料の構造と労働の仕組みの関係を理解しておいた方が自分のためです。[/box05]
それができれば、今日1日何を頑張ればいいのか、真実が見えてきます。
頑張り度合いと給料は関係ない
まずは残酷な現実を知る
いきなり辛辣な話かもしれませんが、会社からもらう給料の正体と真実を知るためにもストレートな話をしましょう。あれだけ頑張ったのに給料これだけ・・て思ったことはこれまで1度や2度じゃないはず。
人によっては毎月そうかもしれません。実は会社からもらう給料には、個人の頑張り度合いは全く関係しないからです。
日本のほとんどの会社は「必要経費方式」で給与が計算されています。「利益分け前方式」の会社であれば自分が稼ぎ出した利益の一部を給料としてもらうことができますが、これは成果主義の外資系の会社がよくとる方式です。
会社にとって給料は必要経費なのです。日本のほとんどの会社では、給料は「努力の量」や「成果」が反映されないようになっているのです。
給料の正体とは?
じゃあ給料ってなんなんだよ!会社に貢献すればその分給料を上げてくれでもいいだろ!って思いますよね。僕もサラリーマン時代はそう思っていました。会社からもそんなことを言われていたような気もします。
だけど給料が上がることはなかった。当時の僕は給料というものを理解していなかったのです。
[box05 title="ポイント"]給料=明日も同じように働いてもらうために支払われるお金。給料の構造とは資本主義経済の本質になります。これをマルクス経済学では「労働の再生産コスト」と言います。[/box05]
別に僕が元ブラック社畜だったから、ひねくれてこんなことを言っているわけじゃありませんよ。経済学の古典、資本論の中で明らかにされていることです。
労働の再生産コスト
すごく乱暴な言い方をすれば、「明日も、来月も同じように働いてね。これだけあれば生活できるよね。同じように働いてもらうために、生活に必要なお金としてお給料を出しますね。」こんな感じです。
*労働の再生産コスト=もう一度同じことをするのに必要なお金。これが給料の正体でした。
だから企業は儲かったとしも内部留保を給与に回すことはないのです。来月も同じように働いてもらうために、1ヶ月の生活に必要なお金を払えばそれでいいから。
今日1日、一体何を頑張ればいい?
事業収入を作るしかない
ロバートキヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだことがある人なら分かると思いますが、会社で頑張ることはラットレースの中から抜け出せないことを意味します。頑張った分の給料は上がりません。
もし万が一、学生のお小遣いくらい昇給した時は、その何十倍もの努力や成果を求められる。会社ってそんな世界です。僕は何度も転職もしていますが、基本どこに行っても同じ。
今日1日どれだけ会社に貢献したかではなく、今日1日どれだけ自分の資産作りを頑張れたか、これが凄く重要です。まずは副業からでもいいので、労働収入ではなく事業収入を自分で作るしかありません。
株や投資信託をやる人もいれば、FXやデイトレード、不動産投資を頑張る人もいるでしょう。難易度から言って1番のお勧めはブログやHPやネット副業ですね。
会社や会社の給料に期待にするのは本気でやめておいた方がいいです。自分が働いてない時でも収入を生み出す仕組みをネット上に作る、抜け出すにはこれしかありません。在宅ワークは誰にでも簡単にできる時代です。