
元ブラック社畜のひろです。
東証1部上場の大企業から底辺ブラック企業まで、これまでに数々の会社を渡り歩き、たくさんの業界を経験してきました。
上場企業から中小零細まで経験して分かったのは「日本の会社の常識」が、実はとてもいい加減なトリックで埋め尽くされているということです。
これから先「社会人としてこれくらいは常識・・」と言われることがたくさん増えますが、全てを鵜呑みにしてはいけません。会社側にとって都合が良くなるために作り出された罠がたくさんあります。
学校を卒業すると、その後は一生の大半の時間を仕事に費やすことになりますが、実は社会に出ても頑張らなくてもいいことがたくさんあるんです。
Contents
新社会人を襲う間違いだらけの常識
ウソ① 上司の言うことは素直に聞く
まずは「上司の言うこと素直に聞く」ですが、これは完全に大嘘です。従業員が100人以上いる会社の場合、大企業の場合なんか特にそうですが、どんな上司と関わり合うかで会社員人生は決まります。
ハッキリ言ってここは運ゲーです。どんな上司が担当になるか、どんな人物が直属かで会社員生活の運命は決まります。
ポイント
上司と言ってもピンキリで、仕事のできる尊敬すべき人物もいれば、全く逆の上司に当たる可能性もあります。やる気も能力も備わったどれだけ優秀な人でも、上司が最悪だと成果も出ないし成長もできません。
大きな会社であればあるほど起こりうるリスクですね。将来こうなりたい、と思える人以外の話は基本的に行く必要はありません。
人間的に好きにもなれず、尊敬もできない上司の言うことまで聞いてしまうと、それは将来、自分がその人と同じようになることを意味します。
会社のトップと直々に触れあえる機会はそうそう多くはないので、まずはどんな上司の言うことを聞くのか、それをまず自分で決めましょう。
ウソ② 社長の意見・方針は絶対
逆に従業員が100人以下の会社の場合ですが、おそらく少数精鋭で元気が良くて明るく、アットホームな雰囲気が特徴、みたいな会社であることが多いはずです。
従業員が100人以下の会社の場合、風通しの良い社風であることからやる気次第で評価されやすいというメリットがあります。
しかし従業員が100人以下の会社は、業績の98%が「社長1人の戦略実力」で決まるという注意点があります。天才経営者なら話は別ですが、社長が途中でブレてしまうと、従業員はそのあおりをモロに食らうことになります。
信念が強くてあんなに尊敬できていた社長が、途中から考え方がおかしくなってブレまくりみたいなことはよくあることです。
小さい会社であればあるほど「経営者に人生が左右」されるので、この人の方針はおかしいのでは?と感じ始めたら早めに見切りをつける準備をしておきましょう。
ウソ③ 最低でも3年は続けろ
「3年も続かないヤツはどこに行っても通用しない」「石の上にも3年と言うだろうが」みたいなことを言う上司がまあたくさんいますが、これも大嘘です。
ココがダメ
最低でも3年続けて欲しい理由は、部下にすぐ辞められると、自分の評価に関わるからというのが本音です。「部下の管理もできない」という烙印を押されるのが怖く、実は誰よりも自分の心配をしているというだけです。
悲しい現実ですが、本気で自分のためを思って言ってくれる人に出会える可能性はごく僅かでしかありません。
また3年続けたからと言って何かがかる訳ではありません。結論を先延ばしにする材料となっているだけです。
ウソ④ 1つの会社に長く勤める=安定
1つの会社に長く勤めることが安定、という時代はとっくに終わりました。むしろ、その会社でしか通用しないスキルやポジションをずっと続けている事の方がリスクですね。
重要なのは将来に渡って資産になるスキルを得られるかどうかであり、会社に依存する働き方はNGです。「社内限定のスキル」ではなく、その会社の名前やポジションが無くなった時でも戦える「汎用性の高いスキル」に注力しましょう。
単なる「労働力の提供」という働き方では消耗するだけです。もしくは割り切って、定時が来たら爆速で帰宅し自宅でスキルアップのための時間を作る、などが良いですね。
ウソ⑤ 遅くまで働く人の方が尊い
会社に勤め出すとすぐに分かることですが、日本の場合、なぜか先に帰る人の方が「悪」で遅くまで残る人の方が「善」みたいな空気があります。
これこそ日本の悪習であり、世界でも類をみない非効率・非生産的システムです。無意味に会社に残っても人生は何も良くなりません。
ココがポイント
新卒の時から定時で帰る習慣やリズムを必ず身に付けておきましょう。決して流されてはいけません。サイコパスのように思われても貫かないと、周囲のダメな大人達と同じ人生を歩むことになります。
仕事を早く切り上げられる人の方が「偉い」のです。さっさと帰ってしっかり自分の時間を確保しましょう。
働き方は全て自分の自由
真実① 有休は使わないといけない
これも日本の悪習の1つでしたが、会社員は好きな時に好きなように有休を使えないという空気が蔓延していました。ほとんどの会社がそうです。世界的に見てもこれはとても異常な事です。
しかし2019年4月1日から、働き方改革関連法の施行によって5日間以上の「有給休暇取得」が法律で義務化されました。これは大きな改革です。
世界一有給休暇を消化していないのがダントツで日本でしたが、今後は有給を消化させてない会社には罰則があるので、どんどん好きに使いましょう。
真実② 副業はもちろんやっていい
正直、この時代においてまだ副業禁止の会社って有り得ないと思っています。そもそも、会社以外の時間の自分の行動を、会社に強制されること自体がおかしな話ですよね。
当然ですが、会社員が副業することに違法性はありません。憲法で職業選択の自由が保障されているわけで、就業規則がそれを超えて規制することなどまずできません。
でも、それでも会社にバレたらどうしよう?って思いがちですが、バレるほどの額になっている時はもうそれだけで食べていけるくらいの頃です。
先進的な考え方で労働環境が良く、生産性も業績も高い現代の良い会社は副業OKになりつつあります。どうしても副業できない会社なら、早めに見切りをつけた方がいいですね。
真実③ 会社は利用する方がいい
自身の経験値からですが、会社や上司に媚びを売り気に入らようとする人材より、会社を利用してスキルアップしようとする人材の方が好まれます。
ココに注意
理由は簡単で、仕事のできる上司や経営者も過去に同じようなことをしてきたからです。若い頃の自分を見ているようだと、とても気に入られます。逆に媚を売るようなことはしてきていないので、下手なゴマすりは返って逆効果です。
すごく美人の女性新入社員なら別かもしれませんが・・。とは言え、それで反応するような経営者なら、その人から学べる見込みは薄いですね。
会社は思いっきり利用してスキルアップを狙う、その過程で会社にも貢献できるので、むしろ会社にも好都合なのです。