コンフォートゾーンってよく聞くけど、詳細を知りたいな。抜け出すまでの過程はどんな流れなんだろう?
こんな疑問にお答えします。
まずコンフォートゾーンとは何なのか?
端的には「現状の自分が居心地の良い場所」のことです。このゾーン内にいる限り、人は現状から何も変わることがありません。
言葉の意味、そのままですね。
結局のところ、この言葉の意味だけ理解しても何にもなりません。現状の外に抜け出すまでのプロセスを見ていかないと、何も変えられないからです。
この記事ではコンフォートゾーンを抜け出すまでの過程についてまとめました。「現状の外」がポイントです。
苫米地メソッドをまとめました
日本で1番分かりやすくコンフォートゾーンを解説しているのが、認知科学者である苫米地英人氏です。全体像は非常に複雑で難解な内容のため、抜粋してまとめました。
コンフォートゾーンの基本的なコンセプトについては、こちらの動画で十分に理解できると思います。
コンフォートゾーンそのものが何か?というのは誰でも分かります。重要なのは「抜け出すための方法論」です。それが見えなければ、何も変わらないし、何も変えることはできません。
前後に大事な概念がいくつもあって、全部をひっくるめて見る必要があります。その「過程」は以下のような流れです。
現状を抜け出すための全体像
step
1現状とかけ離れた高いゴール(夢や目標)
step
2高いコンフォートゾーン
step
3エフィカシーを上げ続ける
step
4高いセルフイメージ
step
5アファメーション(肯定的自己宣言)
こんな流れですね。
過程がいくつもあります。
コンフォートゾーンは、あくまで過程のその1つです。
全体像を見て始めて意味が分かるはずです。
現状から抜け出す方法について、各過程の意味とその方法論について下記にまとめました。
最重要課題は「ゴールの設定」高いコンフォートゾーンに向かうために
高いゴール設定なしでは無意味
コンフォートゾーンは「居心地のいい場所」
ストレスや恐れ、不安を感じることがなく、安心して過ごせる環境や領域のことです。
現状のコンフォートゾーンを超えるには、高いゴール設定(夢や目標)が必ず必要です。高いゴールなしでは、現状から何も変わりません。
まずは高い夢や目標を設定
人には生命維持や危険回避のため、本能的に現状を維持しようとする力が働きます。現状を変えるには、まず「現在地よりもはるかに高い夢や目標」が必要です。
ちょっとやそっとの目標くらいでは、正しいゴール設定にはなり得ません。現状の大きく外側にあるゴールがないと、コンフォートゾーンを広げることにはならないからです。
正しいゴールの設定方法とは?
ではどれくらいの目標が必要なのでしょうか。
例えば会社員の人が「将来は社長になりたい!」は、あくまで理想的な現状の延長です。これではコンフォートゾーンを広げることにはなりません。将来起こり得そうなゴールでは、まだ現状の中です。
現状の延長上にないゴール
設定するゴールは、現在の自分ではとても手に届きそうにないものでないといけません。それを達成させる方法が、自分で想像もつかないような高くて大きいゴールであることが必要です。
自分が大きく変わらないと達成できないようなゴールが、本当の「現状の外」だということ。現状の外にあることが、高いコンフォートゾーンにつながります。
現状維持(ホメオスタシス)の力が必ず働く
人は基本的に変化を嫌う生き物です。
なので、現状の延長に設定したゴールでは、コンフォートゾーンが広がることはありません。
少し手を伸ばせば届くようなゴール設定では、本能がすぐに現状を維持しようとします。変わろうとしても、すぐ元に戻されるんです。
風邪を引いたら熱が出ますが、汗をかいて身体が自然と健康な状態に戻ろうとします。これが人の恒常性維持機能(ホメオスタシス)です。これが身体だけでなく、心にも全く同じことが起こります。
コンフォートゾーンを広げるには、今いる現状の大きく外にある、とても達成できないようなゴール設定が必要ということです。
現状外のゴールを達成するために、エフィカシーを上げ続ける
絶対に達成したいゴールを、絶対に達成することへの自信
ゴール達成の自信に、根拠も実績も必要なし。
そんなの無理だというようなことも「自分には絶対にできる」と、心の底から信じる気持ちがエフィカシーです。
エフィカシーとはゴールを達成することへの自信。どうしても達成したい壮大な夢や目標に対して「絶対にそのゴールを達成できるんだ!」と確信するマインドのこと。
エフィカシーは自己能力の自己評価
エフィカシーとは、ゴールを達成する自己能力の自己評価です。だから、現状の自分への自己評価とは全く違います。設定したゴールに対して、自分は必ずそれを達成できると、根拠もなしに確信を持てるかどうかがポイント。
現状の外側にしっかりゴール設定ができて、必ずそれを達成できる!というエフィカシーを維持すること。
そうするとコンフォートゾーンが上がっていくのです。これこそがコンフォートゾーンの仕組みであり、抜け出すためのコツです。
状よりはるかに高い目標でも、必ず達成できると信じる・・。難しいよね、むしろそんな人いるかな?
エフィカシー難しいですよね。
分かりやすい例を見てみましょう。
エフィカシーの高い本田圭佑選手
エフィカシー=ゴール達成の確信
高いエフィカシーを持った人の例として、有名人でまず思いつくのは、やはりサッカーの本田圭佑選手でしょう。
小学校の卒業文集が本当に凄い。
当時まだ12歳くらいですが、ゴール達成(なりたい自分)への確信を、誰よりも強く持っていることが伝わってきます。
「将来の夢」
摂津市立第四中学校 卒業文集より
ぼくは大人になったら、世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。 世界一になるには、世界一練習しないとダメだ。 だから、今、ぼくはガンバッている。 今はヘタだけれどガンバッて必ず世界一になる。 そして、世界一になったら、大金持ちになって親孝行する。 Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。 そしてレギュラーになって10番で活躍します。 一年間の給料は40億円はほしいです。 プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り、世界中の人が、このぼくが作ったスパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢みている。 一方、世界中のみんなが注目し、世界中で一番さわぐ4年に一度のWカップに出場します。 セリエAで活躍しているぼくは、日本に帰りミーティングをし10番をもらってチームの看板です。 ブラジルと決勝戦をし2対1でブラジルを破りたいです。 この得点も兄と力を合わせ、世界の強ゴウをうまくかわし、いいパスをだし合って得点を入れることが、ぼくの夢です。
小学校6年生にして、本当にそうなると断言。
だからコンフォートゾーンも上がり続けてきたのでしょうね。
高いゴールを現実にする確信の強さ
実勢も根拠もないけど、絶対に夢を達成できるという強い確信。高いゴールがあって、そこに強いエフィカシーが加われば、コンフォートゾーンは上がり続ける、という図式になります。
ちょっと深い話ですよね。
エフィカシーは、別名で「自己効力感」とも言いますね。自分が取り組むことに対して「できる」という感覚のことです。
大きなゴールがまずあって、それに取り組むことに対して「必ずできる」という感覚。それが重要なんだ。
ということですね。その「できる」という感覚を高めるために、セルフイメージのテクニックを使うとよりGoodです。
セルフイメージを高めてコンフォートゾーンを上げる
宝くじが当たっても、貧乏になる理由
人は現状が心地よい生き物。
例えば「夏までに5キロ痩せる」と決心しても、目の前にケーキがあれば結局食べますよね。現状の方が心地がいいから、そうなるんです。
例えば宝くじで3億円が当たったとしても、またすぐ貧乏に戻った、みたいな話をよく聞きますよね。それは、実はその人が「お金がない自分の方が心地よい」と感じているからそうなるんです。
そうなると、現状維持機能ってすごく邪魔なような気がしてきます。じゃあ、その人にとっての「心地いい状態」を決めているものってなんなのでしょうか。
自分に対するイメージを上げよう
「その人の心地よい状態を決めているもの」
それがまさにセルフイメージです。宝くじで3億円が当たっても、そもそも「セルフイメージが年収300万円の自分」だとだめなんです。
セルフイメージは、ゴールの達成を左右する
自分がお金持ちになれるはずがない、成功できるはずがない。こんなセルフイメージだと、ゴール達成も成功も「できる」はずがありません。セルフイメージは、常に「成功できる自分」である必要があります。
セルフイメージが低いと、確信を持てません。
ゴールに対する確信が低いと、エフィカシーは上がらず、コンフォートゾーンも変わらないという悪循環になってしまいます。
「無意識の口ぐせ」を変えれば、セルフイメージは上がっていく
セルフイメージを高めるコツ
セルフイメージは超重要です。
セルフイメージが低いと、必ず現状に戻ります。どんなに成功を目指しても、今のセルフイメージにどおりに戻ります。
じゃあセルフイメージを高めればいい!まさにその通りです。コンフォートゾーンとセルフイメージには密接な関係があります。
無意識から変えていく
セルフイメージは自分がいつの間にか作りあげているもの。「自分はこんな人間だ」という認識を、無意識のうちに持っています。つまり無意識から変える必要があります。
では具体的に、どうやって無意識を変えればよいのでしょうか。
無意識を変えるのは「自分の言葉」
無意識は目に見えません。
目に見えないものを変えるのは、非常に難しいですよね。
目には見えない無意識を変えるために、やるべきこと。それは「ポジティブな言葉」を、意図的に自分に投げかけてあげることです。
セルフイメージは、言葉で書き換える
人は1分間に3~5回くらい、無意識に自分自身に話しかけています。1日にすると数千回にもなります。これが自己イメージを作り上げる、セルフトーク(内的対話)です。
セルフトークは、育った環境や他者からの影響を受けて作られている場合が多いです。だからセルフトークを自らコントロールする「自分を肯定する言葉」を使って、セルフトークを意図的に書き換える必要があるのです。
潜在意識を変える口ぐせの王様「アファメーション」
アファメーション(肯定的自己宣言)
では早速「口ぐせ」を変えましょう。
口ぐせは潜在意識を変えてくれて、セルフイメージもどんどん上がりますよ。
口ぐせを変えるというより、日々の生活の中に「肯定的な口ぐせを足す」という方が正確かもしれません。それがアファメーションというテクニックです。
良いアファメーションの例
- 誰がなんと言おうと、私は絶対にできる
- 私は毎日、どんどんゴールに近づいている
- なんか知らんけど、私はお金持ちになった
こんな感じですね。
肯定的な口ぐせなら何でもよくて、とにかくポジティブな言葉を自分に投げかけてあげればOKです。
「誰がなんと言おうと」「どんどん」「なんか知らんけど」の3つは本当に強力で、お勧めのパワーワードです。
こんな口ぐせを毎日つぶやくだけ。
何も難しいことはなくて、これだけで潜在意識はポジティブに変わっていきます。
ポジティブな口ぐせを毎日使って、潜在意識から変えていく。そうすると、自然にセルフイメージも上がりやすくなるってことだね。
まさにそうですね。つまり高いゴールに向かう最初のステップは、ポジティブな言葉から始まるということになります。
現状を抜け出すための全体像
step
1現状とかけ離れた高いゴール(夢や目標)
step
2高いコンフォートゾーン
step
3エフィカシーを上げ続ける
step
4高いセルフイメージ
step
5アファメーション(肯定的自己宣言)
現状のコンフォートゾーンを超えていかないと、何も変わらない
最も重要な概念はゴール
「コンフォートゾーンから抜け出さないと成長できません!」みたいなことがよく言われてますが、それは高いゴール設定があってこそです。
最も重要な概念は「ゴール」です。高い高いゴールが無ければ、コンフォートゾーンもセルフイメージも全て、その効果を発揮しません。
現状では全く届かないようなゴールの設定があって始めて、コンフォートゾーンを広げたり現状から抜け出すということを意識できるようになります。
ゴールへの臨場感を上げていこう
アファメーションで臨場感が上がっていくと、現状とのギャップに大きな不満が生まれます。そのギャップこそが、コンフォートゾーンを抜け出る引き金となり、無意識に現状から変わろうとするんですね。
誰がなんと言おうと、達成したいゴール。
コンフォートゾーンは、これがあってこそ抜け出すことができるようになります。
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苫米地式プログラムの中身
-
【1】人生編
自分の存在・使命・役割、夢実現・幸せな生き方・人生、
成功者のマインド、お金・経済的自由、モチベーション -
【2】仕事・キャリア編
仕事・グローバルキャリア、会社経営・組織・マネジメント
真のリーダーとは?、パーソナルブランディング構築法、
カリスマ性・魅力・カッコよさ、スキル・知識習得・情報収集力、
新しい挑戦・アイデア -
【3】暮らし・生活編
毎日の過ごし方(日々の送り方)、家族・友人・人間関係
心の不安・悩み、恋愛・結婚・子育て・教育
趣味・遊び、若さ・健康 -
【4】全体編
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