イケイケで自己成長をやたら煽ってくる、キラキラ系ブラック企業には要注意です。
「急成長中のベンチャー企業です!」
「高待遇で働きながら自己成長できます!」
まさにキラキラ系ブラック企業の特徴です。
特に「急成長」しているIT系ベンチャーや、不動産関係、あとは投資・資産運用系やコンサル系にも多い印象ですね。
キラキラ系の特徴
ブラックな労働実態があっても、すべて「自己成長のため」で解決されます。これが特徴で、キラキラ系ブラック企業は、そこで働けば個人の成長性がすごく高くなるように錯覚させるのが上手です。
入社直後の給与がわりと高めなのも特徴です。人が集まりやすいように、最初の見かけをよくしているんですよね。
やる気がある人や意識の高い人ほど、こういったキラキラ系ブラック企業に引っ掛かりがちなので要注意です。
キラキラ感で釣るんだよね。自己成長とか企業理念とか、聞こえの良い外見にはめっちゃ力入れるのが特徴。
まさにそうですね。働きやすさとか社会的責任とかすごい言うんですけど、内情はボロボロなんですよね。
まさに僕もこんなキラキラ系ブラック企業を体験しました。だからこそ、その特徴や危険性がよく分かります。
この記事では「絶対に騙されてはいけない、キラキラ系ブラック企業の特徴とその対策法」についてまとめました。
キラキラ系ブラック企業の特徴とは?
若い世代の給与がわりと高め
これは人を集めるためでもありますね。
新卒入社直後や転職直後の給料が、大手ホワイト並みに高かったりします。なので就職・転職先として目に止まりやすいんです。
しかしその後の給与カーブは一気に緩やかになり、30歳以降くらいから伸び率が確実に減ります。
給与カーブに注意
入社直後は、わりと早い段階で大手ホワイト並みに高い賃金上昇を描くカーブになっています。そのため、パッと見では優良企業に見えてしまい、ここもホワイト企業だと錯覚してしまうんです。
トータルで生涯賃金を見ると、ホワイトと比較した時の差は歴然です。後から冷静に見れば分かりますが、入社時にはそうそう気づかないですよね。
対外的なCSRアピールが強い
これもホワイトと錯覚させるためです。
企業のCSR(社会的責任)として、社会貢献やボランティア、環境活動などへの取組みを全面に打ち出します。
ところが、肝心の中身がボロボロ・・。
社会へ与える責任どころか・・。極端な長時間労働やパワハラ、賃金不払残業に高い離職率。労働基準法も守らないのに、CSRアピールという本末転倒っぷり。
社内で労働基準法も守れないのに、聞こえの良い所にだけ力を入れようとするとは、ブラックの典型とも言えます。
ブランドイメージを最重要視している
・対外的なCSRアピール
・新制度の導入を強調
・華美なオフィス作り
・時代に先駆けた取り組み
キラキラ系ブラック企業が最重要視するのが「ブランドイメージ」です。上記のように、見栄えの良さそうな所ばかりに力を入れる企業には要注意です。
「働きやすい環境」に力を入れるのも、極端な長時間労働で、本当に"1日のほとんど"をそこで過ごしてもらうためですからね。
キラキラ系ブラック企業の問題点
激務はすべて「自己成長」に変えられる
キラキラ系ブラック企業の問題点ですが、まず最初に出てくるのが、ワークライフバランスが全く取れないことです。とにかく長時間労働で、下手するとプライベートまで拘束されます。
最初の給料がそこそこ良いことと、さらに「自己成長」という夢も見させているため、若い世代は無理して頑張ってしまいがちですが・・。
どれだけ異常に長時間労働しても、全て「自己成長のため」で片づけれられます。まさにやりがい搾取の始まりです。そのわりにCSRとか言ってるから、本当に驚きです。
自己成長を連呼する会社は危険です。
法律違反も全部「自己成長のため」で片づけられますからね。
30歳以降の給料が上がらなくなる
入社直後は大手ホワイト並みですが、30歳以降とか、ある程度の年齢から急に給料が横ばいになってきます。これにはハッキリとした原因があります。
キラキラ系は時にですが、基本的に「職務・役割給」の比率がかなり高いです。本人のやる気や意識、そして高い成果が求められます。
定期昇給がない
キラキラ系では、仕事に給与が張り付く職務給型の賃金制度がほとんど。簡単に言うと、定期昇給制度がないということです。無理してでも上のポストに就かない限り、給与は上がっていきません。
給与アップは、さらなる激務と引き換えです。
昇給したかったら、さらに自己犠牲していかないと、それ以上に稼げなくなるんですね。
キラキラ系らしい特徴だ・・。特にやる気や意識が求められるってのは分かるなあ。もう上に行きたくないのに、行かざるを得ないみたいな。<
激務すぎて上に行きたくないのに、無理やり上のポストに就かされる人も何人も見てきましたね。みんなボロボロだったなぁ・・
生涯で得られる総所得が少ない
キラキラ系ブラックの特徴として、新卒入社後の給与は大手ホワイト並みに高いことがあります。だけど30歳以降あたりから、上昇率が急激にゆるくなるので、地味ホワイトにさえ抜かれてしまいます。
低賃金ブラックより給料は高くても、最初に抱かせた大手ホワイトのような幻想のとおりには決してなりません。
結果として、ゆるやかに給与上昇を続けてきた地味系ホワイト企業に、生涯賃金であっさり追い抜かれることになります。
人間の生活は諦めるとかして、超絶激務のキラキラ系の中で生き残れば、そこそこ稼げるかもしれませんが・・。
キラキラ系ブラック企業に入らないために
成長できる環境は求めない
キラキラ系ブラック企業に入らないための基本的な考え方として、そもそも「成長できる環境」を会社に求めることを辞めましょう。これはキラキラ系に限らず、全ての会社でも言えることです。
IT系で「具体的な技術が身に着く」とか以外は、基本的に成長できる環境を求めるべきではありません。
ぶっちゃけた話、会社も本気で成長して欲しいとか思ってないです。仕組みを回すために、働いて欲しいだけですからね。それを自己成長と呼んでるだけです。
意識が高いと、自己成長を求めますよね。
でも実は「成長できる環境は求めない」が正解なんです。
ゆるふわで働いてお金を貯めよう
成長できる環境は求めない・・。
ならどう働くのが正解なんでしょうか?
結論から言うと、会社員として働く間は「ゆるふわで働きつつ、お金を貯める」が、具体的な正解になります。
自己成長と言っても、そのビジネスは創業者のものですよね。あくまで自分の会社でなく、創業者の創り出した仕事と夢です。
なのでそこで頑張りすぎてしまうと、やりがい搾取されるだけ。できるだけゆるふわで働き、お金を貯めて貯めておきましょう。
全精力を使うのは「独立する時」だけ
仕事なんて、ゆるふわで全然OKです。
その会社、そのビジネスは、自分が創業したものじゃないんですから。
自分のために働こう
キラキラ系ブラック企業をつい選んでしまう人は、意識も高く、優秀な人が多いです。だけど、他人の夢に同調してる場合じゃありません。そのエネルギーはぜひ、自分のために使いましょう。
そのエネルギーは自分に使いましょう。
会社ではゆるふわで働いて、自分が独立する時に全精力を使う。正解はこれです。
地味系ホワイトで定時に帰りつつ、副業など「自宅でスキルアップ」とかもめちゃくちゃ有効でお勧めです。