もはや今の自分が、働きすぎなのかどうかも判断できない・・。どうすればこの状態を抜け出せるんだろう?
この記事を書いた人
元ブラック企業社畜のひろです。
社畜をしていた頃は完全にワーカホリック状態でした。当時は、仕事をしていた時以外の記憶がほぼありません。
この記事では自身の経験も踏まえつつ、ワーカーホリックになる人の心理状態とその対策法についてまとめました。
社畜から抜け出しました
この記事の筆者である僕ですが、元は毎月200時間以上残業するようなバリバリの社畜でした。現状から抜け出すには、考え方と行動を変えるのみです。
なぜそこまで働きすぎるのか?
そしてそこからどうやって目を覚まして、生き方を変えるのか。この記事でまとめました。まだ抜け出せない人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
ワーカホリックな働き方をしている人とは
ワーカホリックの意味
日本語では「仕事中毒」とも言いますね。
決して健全な状態ではありません。
一般的にワーカホリックとは、家庭環境や健康などを顧みず、ひたすら仕事に打ち込んでいる人のことを指します。
自分の時間、健康、家庭などを「犠牲」にして働ている人のこと。前向きに仕事をしている、という状態と真逆の状態がワーカホリックです。
「自己犠牲」な働き方ですね。
仕事熱心な人とはまた異なります。
こんな性格の人はワーカホリックになりやすい
ワーカホリックな働き方は絶対にNGです。
そもそも雇う側としてもコンプラ違反ですし、病的な働き方は過労死を招き、命を落とす危険さえあります。
ワーカホリック傾向の人は、自分自身の性格や、仕事に対する考え方についてもぜひ見直して下さい。
ワーカホリックになりやすい人
- 自己評価が低い
- 上昇志向が強い
- 真面目すぎて完璧主義
- 人に頼ることが苦手
- 定時退社しにくい、できない
- 有給休暇を使えない
- 頼まれると断れない
こんな所ですね。
日本のビジネスマンなら、どれかは当てはまると思います。
ワーカホリックにプライベートはほぼ無し
これが平均的な1日でした。
本来の定時は17時なので、毎日8時間ほど残業。
休みは週に半日あるかないかくらい。なぜこんな働き方をするのか、自分でも分からないのがワーカホリックの危ない所です。
もはや異常な状態でした。
心理状態に問題ありですね。
ワーカホリックの心理状態とは?働く人の4つの領域
①ワーカホリック(仕事中毒)
まず心理状態が良くないんです。
元々はワーク(work)とアルコール中毒(alcoholic)を掛け合わせて作られた造語になります。まさに中毒状態です。
働く人が「I have to work」の状態。仕事をしなければならないという、一種の強迫観念的な追い込みを自分にかけている状態ですね。
ワーカホリック時の働き方
- 非現実的な目標設定
- 楽しくない、やらされ感
- 自己肯定感と自己評価が低い
責任感が強くて真面目な人、非現実的な目標設定でも頑張ってしまうような人は、ワーカホリックに陥りやすくなります。休みもあまり取らない日本人は、元々ここの領域にはまりやすいのです。
有給も取らず、下手すれば土日も働こうとする日本人は世界から見ればかなり異常です。今になれば分かりますが、僕もかなり異常な働き方をしていました。
②ワークエンゲージメント
私は働きたい(I want to work)
仕事への態度が肯定的で、かつ活動的な領域がここです。4つの中で、労使共に最も働き心地が充実している状態ですね。
大企業や上場企業が取り組むメンタルヘルス対策の中で、最も理想とされる領域がここ。従業員によく働いてもらいつつ、さらに充実感も感じてもらう状態です。
ワーク・エンゲージメントの3要素
- 熱意:仕事にやりがいを感じる
- 没頭:熱心に取り組む
- 活力:仕事から活力を得ている
労働環境も良くて、会社での仕事にすごく前向きな状態ですね。経営側にとっては、この領域で働く社員を増やすことが、1番効果的でしょう。
従業員としても、心身ともに健康で働けるのがこの領域です。
③バーンアウト(燃え尽き症候群)
ワーカホリックの後がここです。
あまりに仕事に没頭しすぎて、最終的には燃え尽きてしまう状態。
死ぬほど仕事に没頭したのに、欠乏感や疲労感だけが残り、すべてに対する意欲を失ってしまう状態。ハードワークの反動で、何もやる気が起きなくなります。
立ち直りが難しい
ワーカホリックの時は、働いているわりに自己肯定感や自己評価が低い状態です。だからこそ要注意。何かのキッカケで緊張の糸が切れると、ガラガラと崩れ落ちてしまいます。
燃え尽き症候群の反動が大きければ大きいほど危険で、すべての社会活動を停止し、下手すればニートになることも・・。
④リラックス
ここはその名のとおりです。
働き方としては、1番目指したい所ですよね。そこまで熱心に働かないので、企業側にとっては面白くないかもしれませんが。
むしろ会社を辞めて「お自分の好きな事だけをやる人生」を選んでいるような人は、まさにこの領域ですね。あくせく働くことよりも、自分の時間や自由を重視しています。
自分の好きな事だけやってお金がある人生まで頑張ると、この領域にたどり着けるかもしれません。
働きすぎ要注意!ワーカホリックのサイン3選
①長時間労働が苦痛じゃなくなる
ワーカホリックはまさにマヒ状態。
どれだけ長時間労働を繰り返しても、だんだんそれが普通になってきます。ここは自身の経験からもそうですが、普通の人の倍働いても、体が平気になってくるのです。
今だと8時間労働と聞くだけでも「長い!」と感じる僕ですが、社畜時代は感覚が完全に狂っていました。
これがワーカホリックの恐ろしい所で、1日で普通の人の2日分近く働いているのに「だんだん身体が慣れてくる」という現象が起こります。だけど精神が蝕まれていることには気が付かない。
周りも同じようにやっているから、本音を隠して無理している自分に気付かなくなってくるんですね。その間ダメージは確実に蓄積されています。
②趣味が仕事になっている
趣味が仕事になっていて、仕事以外の楽しみがほとんどない。もしくは休みの日も仕事をしてしまっている。こんな人は要注意です。
本記事の内容
社会人になると「趣味は仕事」と答える人に意外と多く出会いますが、実は悪い意味でそうなっていることがほとんどです。不安や強迫観念により、仕事から手を離せないことの裏返しです。
例えば女性好きの人とか、パチンコや競馬など賭け事が好きな人とか、人間ちょっとくらい不真面目な所がある人の方が上手くいっていますね。
③なかなか仕事に満足できない
働いても働いても、満足できない。
これはやはり自己評価が低いことが原因ですね。自己肯定感も低いので、なかなか自分の仕事に満足することができません。
特にブラック上司の下で働いていると、仕事に満足しにくい体質になります。目標設定は非現実的で、まともな評価をされることもないからです。
その会社が鬼のように成長していて、神のようなリターンがあるとかなら別ですが。
労働に対するリターンが小さいのに、激務を受け入れているのは、まさにワーカホリックの証です。
ワーカホリックな会社や働き方は絶対にNG
激務するだけの価値が、本当にありますか?
そもそも、それだけの価値があるでしょうか。
その会社に、それだけの激務をする価値が、本当にあるのか?冷静に見直しましょう。見合うリターンが、果たして本当に得られるでしょうか。
激務でも、見合う働き方とは?
Googleが新規株公開を行った時、創業時から働いていた従業員が大金持ちになりました。急成長する自社株を購入していたからです。こんな神リターンが見込めそうなら、頑張る価値アリかもですね。
会社が急激に成長し、その会社の株を買う価値があるとかでない限り、満足できるようなリターンはありません。当たり前の事実ですが、仕事=自己犠牲になると、幸せにはなりにくいです。
ワーカホリックは、アルコール中毒と同じです。
そんな時はアルコールの量を減らしたり休肝日を作ったり、休むことが大切。無理せず休みましょう。
考え方、行動を変えるしかない
これまでを踏まえて、まとめです。
もう既にワーカホリック状態の人が人生を変えるには、考え方と行動を変えるしかありません。
- 非現実的な目標設定
- 楽しくない、やらされ感
- 自己肯定感と自己評価が低い
こんな状態で時間だけ費やしているのなら・・。今すぐ環境を変えましょう。失った時間は、戻ってきません。
活力を失っていることだけはハッキリ言えるね。でも会社辞めたら、その後の生活とかに不安が・・。
仕事を辞めて、ストレスから逃げても大丈夫です。意外にも、社会にはセーフティネットがそろっていますよ。
仕事は辞めても大丈夫です。
失業保険もあるし、何とでもなります。
それよりも、心身の健康の方が何倍も大切ですよ。