ブラック企業時代に経験した燃え尽き症候群の日々・・。無気力状態から何とか抜け出しました。
燃え尽き症候群は他人事じゃありません。
激務な人ほど要注意です。
この記事を書いた人
僕自身も当時は仕事中毒状態でした。
でもある日突然、プツっと糸が切れたようなニート生活に・・。
約2年間ニートでした
この記事の筆者である僕ですが、元は毎月200時間以上残業するようなバリバリの社畜でした。燃え尽き症候群になって、約2年ほどニートでしたが、何とか回復に致りました。
振れ幅が大きいのが怖い所。
その落差の激しさは凄かったです。
燃え尽き症候群は特に「仕事のストレス」や「過剰労働」が影響します。職種や業種に関わらず、さまざまな職業でどんな人でも起こる可能性があります。
この記事では燃え尽き症候群の具体的な特徴や、そこから回復した方法についてまとめました。
無用なストレスは、できるだけ避けていきましょう。
燃え尽き症候群の具体的な状態や症状
燃え尽き症候群とは?
燃え尽き症候群はまさに「燃え尽きた状態」
あれほど仕事に精力的だった人が、何かのキッカケで驚くほどに意欲を失ってしまうことがあります。
具体的な状態は下記のとおり。
仕事熱心な人ほど要注意ですよ。
燃え尽き症候群の状態
- 情緒的消耗感
仕事を通じて力を出し尽くし、消耗してしまった状態 - 脱人格化
人格を無視したような他人への思いやりが無くなる状態 - 個人的達成感の低下
仕事へのやりがいや自分への自信を失った状態
具体的な症状
- 仕事への意欲を失う
- 会社や仕事から逃げたくなる
- 責任や結果がどうでもよくなる
- 何もかもに疲れ果てる
- 無気力状態になる
僕もまさにこんな状態でした。
仕事への意欲を失い、逃げたい日々が続いていましたね。
燃え尽き症候群になってしまう原因
主な原因はストレスです。
極度の消耗がやる気を削いでしまいます。
以前は「人が相手の仕事」に多く見られた症状でした。
しかし現在では、職種や業種は問わないことが分かっています。
燃え尽きやすい人の特徴
- 長時間労働が続いている
- 仕事に対する理想が高い
- 相手のために頑張り続ける
- ノルマや目標がきつい
- 業務と報酬が見合ってない
職種や職業は関係ありません。
元々は 看護師, 教員, 福祉従事者などに多く見られましたが、ストレス過多の現代社会では関係なしです。
世の中こういった特徴の仕事だらけですよね。
仕事で「消耗している」と感じる全ての人に、可能性がありそうです。
激務な人は要注意ですね。
職種に関係なくどんな人でも燃え尽きになる可能性がある時代だということですよ。
燃え尽き症候群かどうかチェックする方法
現在の仕事に対する感情は?
まず上記画像をご覧下さい。
これは仕事への態度・認知による分類と、仕事への活動水準を表した図です。
右はやりがいのある快適な状態。
左は不快で後ろ向きな状態です。
働く人の4つの領域
- ワークエンゲイジメント
働きたい(I want to work)自ら熱心に取り組み、仕事から活力を得ている状態 - ワーカホリック
働かなければならない(I have to work)仕事中毒状態 - リラックス
仕事に満足し、ゆったりとしている状態 - バーンアウト
やる気も意欲も燃え尽きた思考停止状態
ワークエンゲイジメントが最高の状態です。
現在の働き方はどの領域でしょうか。
大きく分けるとこの4つです。
現在の仕事に対する感情を確認してみて下さい。
最高の状態がワークエンゲイジメントで、どん底状態がバーンアウトです。
仕事で消耗してるから、最高の状態とはとても言えないな・・。
燃え尽き症候群のチェック表
さらに細かくチェックする指標があります。
それが日本版バーンアウト尺度で、3つの指標を使います。
3つの指標
- (E)情緒的消耗感
- (D)脱人格化
- (PA)個人的達成感
3つの指標
- こんな仕事もうやめたいと思うことがある(E)
- われを忘れるほど仕事に熱中することがある(PA)
- こまごまと気配りをすることが面倒に感じることがある(D)
- この仕事は私の性分に合っていると思うことがある(PA)
- 同僚や顧客の顔を見るのも嫌になることがある(D)
- 自分の仕事がつまらなく思えてしかたのないことがある(D)
- 1日の仕事が終わると「やっと終わった」と感じることがある(E)
- 出勤前、職場に出るのが嫌になって、家にいたいと思うことがある(E)
- 仕事を終えて今日は気持ちの良い日だったと思うことがある(PA)
- 同僚や顧客と何も話したくなくなるようなことがある(D)
- 仕事の結果はどうでもよいと思うことがある(D)
- 仕事のために心にゆとりがなくなったと感じることがある(E)
- 今の仕事に心から喜びを感じることがある(PA)
- 今の仕事は私にとってあまり意味がないと思うことがある(D)
- 仕事が楽しくて知らないうちに時間が過ぎることがある(PA)
- 体も気持ちも疲れ果てたと思うことがある(E)
- われながら仕事を上手くやり終えたと思うことがある(PA)
(PA)はポジティブな反応です。
逆に(E)と(D)が多い働き方の人は要注意ですね。心にゆとりがなく、疲れ気味である証拠です。
燃え尽き症候群当時の自分を振り返っても、仕事を辞める前から、明らかに(E)と(D)だらけでした。
そして退職、そしてニートへ。
悪化するとここまでいきます。
僕のように極端な例もありますからね。
燃え尽きる前に早めに対策することをお勧めしますよ。
どう考えても(E)と(D)が多いよ。燃え尽きになる前に、有休でも使って少し休みを取った方がよさそうかも・・。
燃え尽き症候群を防ぎつつ働くためのポイントとは
①極端な働き方は控えよう
燃え尽きとはつまり「反動」です。
仕事に熱心になるのは良いですが、仕事中毒になるほど働くのは控えておきましょう。
仕事だけが人生の全てではありません。
冷静で客観的な視点も重要です。
「反動」はキャパオーバーな働き方の後に訪れます。無理したと感じたら、休みもしっかり取りましょう。
自分のキャパは自分にしか分かりません。
早めに、そして上手に休みましょう。
②仕事を1人で抱え込まない
これも重要ですね。
仕事を1人で抱え込まないことです。
真面目なことはいいことですが、仕事ではそれが裏目に出てしまうことも多々あるので、バランス感覚が重要です。
1人で抱え込む人の特長
- 責任感が強い
- 真面目で几帳面
- ミスや失敗を恐れすぎている
- 手が空いてない、と言えない
- 頼まれると断れない性格
特徴としてこんな人ですね。
当てはまる人も多いはずです。
性格的に自分を犠牲にすることが多くなってしまうので、その分、反動も出やすくなってしまいますよ。
風船が爆発するようなイメージです。
相談できる人を持っておきましょう。
③思い切って環境を変える
これが最終手段です。
僕はここまでしないと無理でした。
どうしても限界な人は、思い切って環境を変えましょう。心身の健康がないと、どのみち仕事をすることはできませんから。
気力を取り戻す行動
- 時間配分を変える
- 住む場所を変える
- 付き合う人を変える
僕はこれを全て実践しました。
住む場所も、付き合う人も変えました。そして時間配分とはつまり、働く時間ですね。
長時間労働はやはりよくないです。
働く時間を減らして、元気になりました。
完全に燃え尽きると、復帰が大変です。
僕のような無気力ニート状態までならないように、ぜひ、早めに自分を大事にしてあげて下さい。