ネットを使う時の注意点って何だろう。情報の取り扱いを慎重にしておくだけでいいのかな?
こんな悩みにお答えします。
この記事を書いた人
1995年の「インターネット元年」より、日本でもネットが一般に普及し始めました。2000年以降はブロードバンドが急速に普及し、現在ではインターネットが完全に日常化しています。
便利な世の中になると同時に、それらが諸刃の剣となる可能性を秘めていることも忘れてはいけません。
この記事では、ネットを使いこなす際の注意点についてまとめました。モラルを守り、ネットを上手に活用する技術を高めましょう。
求められるネットスキル
いつでもどこでも、簡単にネットワークに接続できるのが現在のユビキタス社会です。情報モラルや情報セキュリティに関する知識と、ネットワークを正しく利用する能力は非常に重要です。
今後は次世代モバイル通信"5G"もスタートし、テクノロジーの進化が生活をより豊かにします。だからこそ、スキルアップも必要ですね。
後ほど紹介する「ネットスキル検定」にも、ぜひチャレンジしてみて下さい。実は意外と理解できてなかったことに気付かされますよ。
あなたの「ネットスキル」は果たして十分と言えるでしょうか・・?
インターネットリテラシーの定義とは?
マナー・エチケットとは少し異なる
リテラシーという言葉自体が、その分野の理解力、応用力という意味なので、正確にはマナーやエチケットとは少し異なります。
ネットを活用する技術つまり「ネットを正しく使いこなす力」がどれだけあるかとういうことです。
人により差は大きい
ネット上のマナーはある程度気を付けることができます。しかしネットの虚偽情報に騙されない技術、危険から正しく身を守れるかどうかは、当然人によって能力の差が生じます。
インターネットの成長や進歩が著しい現代では、ネットを利用する以上、自分達がそこについていくしかありません。
ネット社会から恩恵を受ける以上は、嘆いたり文句を言ってもしょうがないんです。自分の能力を向上させるしかありません。
情報を受信する際の注意点
「うそはうそであると見抜ける人でないと難しい」という、誰かの有名な言葉がありました。だけどネット上では、もうそれだけでは足りない感があります。
釣り、ステマ、逆張り、炎上商法などなど、ネット上には数えるとキリがないくらい”虚偽っぽい”情報があふれています。
情報を選ぶという意識
うそを見抜こうとするのは大前提。じゃないと、ネットを使うことは難しい。これくらいの感覚が重要です。大げさな表現とか、バイアス(偏り)が掛かっていることも見抜く意識が必要ですね。
もちろん本物の情報も多々あるわけで、そこの見極めと活用については、経験値もある程度必要になりますね。
購入時やダウンロード時の注意点
今の情報はいくらでもGoogleで検索しまくれるので、エゴサして裏を取って確かめるということが重要です。何か物を購入する際やダウンロードする際は特によく調べてからの方がいいでしょう。
特に注意すべきは誰でも簡単にできるフリーソフトのダウンロード。中にはウイルスやスパイウェア等が含まれる悪質な物もあるので、注意が必要です。
また自分がダウンロードしようとしているものが違法ダウンロードに該当しないか、ここも重要ですね。
音楽、映画、ダウンロード販売物、有料配信動画など著作物を受信しようとする際は事前によく確認しておきましょう。
知らずに違法ダウンロードの可能性もあるってことか。故意でなくても、NGなことがある。それ考えるとちょっと怖いな・・
ダウンロード後に違法配信と知った場合は、違法とはなりませんが、知りながらやるとNGってことですね。ここがまた微妙な所です。
情報を発信する際の注意点
半永久的に消えない可能性も
SNSでもそうですが、今は個人がいくらでも情報発言できる時代です。ネットがあれば、TVやラジオなどを通さなくても、不特定多数に向けていくらでも発信できてしまいますよね。
だからこそ、発信する際のリテラシーは、受信よりも慎重さが求められます。発信の方が、より多くの人に影響を与える可能性が大きいからです。
一度ネット上に出回ってしまうと、個人情報が半永久的に消えない可能性も十分あり得ますからね。
個人情報を安易にネットに晒さないことはもちろん、友人と映っている写真等の投稿も、本当にアップしていいか事前に確認しておきましょう。
著作権と肖像権
悪意はなくても、知らないうちに著作権や肖像権を侵害している可能性があるので、発信前には確認が必要です。例えば、SNSに何気なく好きなアーティストの歌詞を掲載したとしますよね。
発信には細心の注意を
歌詞は著作物であり、権利者の許諾なくネット上に公開するのは著作権侵害となります。歌詞の一部だけのアップや、友達間だけの限定公開でも著作権侵害となり得るので注意が必要です。
人に損害を与えるような行為をすると、損害賠償を請求される可能性があります。
自分自身はそのような行為を直接的にしていなくても、誰かのそのような行為を助けたと判断されると、やはり損害賠償請求の対象となってしまいます。
ネットスキル診断をやってみよう!
大人であればネットリテラシー検定機構の模擬試験問題がお勧めです。情報セキュリティ・倫理・法制度(刑事)・法制度(民事)・知的財産の5つのカテゴリから出題されますよ・ぜひやってみて下さい。
子供向けのもあります。
総務省の情報通信白書 for Kidsが良いですね。
子供向けのものでも、内容は侮れません。基本的な事を馬鹿にせず、大人でもぜひやってやってみることをお勧めします。
このネットスキル診断は意外と侮れないね。知っているようで知らない事も多いよね。
ですよね。大人でもたぶん意外とできてない事が多いはずですよ。基本的な内容ですが、こういうのこそ重要です。
ネット社会が悪い?わけではない
公平性は向上している
こうなっていくとネット社会が全て悪いみたいなことを言われることがありますが、ハッキリ言ってそれは大間違いです。
これだけネットの恩恵を受けて生活しているにも関わらず、都合が悪くなるとネットが悪みたいに簡単に言われますよね。
ネット社会以前の方が善だった、みたいなことを言う人もいまだにいます。ネットが浸透したことにより、ひと昔前なら当たり前に通っていた不条理が「明るみになっている」だけの話です。
ネット社会の進行は止められない
インターネットリテラシーとは「ネットを上手に活用する技術や能力」のこと。
ネチケットとはネットワーク上でのエチケットのことなので、エチケット以上のスキルが求められます。
スキルを上げてリスク回避しよう
「知ったかぶりのうんちく」と「医師の医学的見解」のような専門情報が、同時に並んでいる場所がネットです。ネットリテラシーを身に付けて、リスク回避するのは当然のことですね。
今さらネット社会の進行を止めることなどできません。何気ない一つの投稿が意図せず大きく拡散されることもあります。
それでも恩恵を受けることの方が多いわけですから、ネット社会と上手に付き合う術を身に付けるしかありません。
現代では簡単にネットワークにアクセスできて、不特定多数の人達とすぐに繋がることができます。その分、受信でも発信する際でもネットリテラシーには気を付けましょう。