うちの会社ブラックだしもう辞めたいよ。けど自己都合退職だと失業保険すぐにもらえないし、会社って辞めにくいな・・。
こんな悩みにお答えします。
この記事を書いた人
無収入が怖くて、仕事を辞めにくい・・。
それは完全な思い込みです。自己都合でも、失業保険はすぐにもらえます。
会社でボロボロに疲弊するまで無理して働く必要はありません。ストレスで限界を感じるなら、迷わずすぐ環境を変えましょう。
失業保険で脱社畜しました
この記事の筆者である僕ですが、以前はバリバリのド底辺社畜でした。自己都合で辞めてすぐに失業保険をもらい、体制をじっくり整えつつ、脱社畜することができましたよ。
ストレスで限界を感じているのに、それでもまだ仕事を続けていると、再起ができなくなるくらい心身を壊してしまうかもしれません。
退職も転職も、思ってるよりハードルは高くありません。社会にはセーフティネットがあるし、理不尽な会社で無理する必要もありませんよ。
無理だけはやめましょう。
この記事では、無理せず働くために雇用のセーフティネットとして、失業保険の詳細についてまとめました。
退職理由と失業保険の関係性
失業保険を受け取れる条件
失業保険とはつまり雇用保険のこと。
会社は人を1人でも雇っていれば、雇用保険の加入手続が必要になります。雇用保険が無い会社はまずありません。
一般的な会社員であれば、大半の場合は「給与天引き」で雇用保険料が引かれているはずです。会社で働くほとんどの人が、失業保険をもらえる資格があります。
雇用保険加入が必須
離職をした日以前の2年間に、「被保険者期間」が通算して12 か月以上(特定受給資格者または特定理由離職者は、離職の日以前の1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上)あること
さらに細かな部分はここでは割愛します。
ひとまず「通算して12 か月以上」というのがポイントですね。
だいたい1年以上会社に勤めている人であれば、ほとんどの場合で受給資格があると考えてOK、ということです。
「退職理由」で変わる給付内容
さて、大事なのはここからですよ。
失業保険を受け取れる条件はまず満たしているとしましょう。今回最もお伝えしたいのはここからです。
自己都合退職と会社都合退職(倒産など)では、自分の意志に反して退職を余儀なくされた、会社都合退職の方が給付内容は優遇されています。
多くの場合は自己都合退職
自分が望む仕事・待遇を求めて転職する場合など、一般的には「多くの退職が自己都合退職」に当てはまります。自己都合退職は、失業給付金の支給を受けるまで、2ヶ月の「給付制限」があります。
これがキツいんですよね。
2ヶ月待たないと、支給されないんですよ。
自己都合だと、実際に入金されるのは、約3ヶ月後とかだよね。その間の生活を考えると、やっぱり会社は辞めにくいよ。
そう考えて、嫌な仕事を我慢してしまう人は多いですよね。でも実は、まだ方法はあるんですよ。
ここで朗報があります。
待期期間をネックに思って、退職を諦めるのはまだ早いですよ。
自己都合退職でも失業保険がすぐにもらえる条件とは
失業保険を上手にもらう方法
1番の不安は収入面ですよね。
家賃や光熱費は毎月かかるわけなので、失業保険がすぐに出ないかはわりと死活問題です。
退職後すぐに失業保険をもらえるのと、約3ヶ月後にやっと入金されるのでは、天と地の違いです。辞めた後の転職活動などに大きく影響します。
多くの場合は自己都合退職
- 職業訓練をすぐ受講すること
- 残業が一定期間以上続いた
- パワハラなどの法令違反があった
手っ取り早いのは職業訓練ですね。
最近はIT系の講座も充実しています。
公共職業訓練で、プログラマーやエンジニアなどの講習を受けながら、失業手当もすぐにもらえる。もはや「神」の救済です。
えっそれはスゴい!自己都合で会社辞めても、スキルアップもできて失業手当も出るってこと?
そうですよ。ゲーム・アプリ・Web系の養成講座もあります。生活も何とかなりつつ、資格も取れるし、最強ですね。
これ、なかなかの神なんですよね。
もちろん僕も受講経験があって、失業保険をもらいつつ資格も取りました。
住んでる地域によって訓練の内容は変わるので、ハロワの職業訓練検索から探してみて下さい。
退職後はハローワークに行こう
職業訓練には大きく2種類あります。
それが「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」で、その2つの総称が公的職業訓練、つまりハロートレーニングです。
失業保険を受給している求職者は「公共職業訓練」が、失業保険を受給してない求職者は「求職者支援訓練」が対象になります。
公共職業訓練 | 求職者支援訓練 | |
---|---|---|
対象条件 | 失業保険がある人、受給中の人 | 失業保険がない人 |
対象者例 | 以前の職場で雇用保険に加入していた人 一般的なサラリーマンで退職した人など | ・自営業をもう辞めた人 ・専業主婦を長く続けていた人 ・学校卒業後まだ働いてない人 ・失業保険受給が終わった人 |
受講手当 | 失業保険の受給 | 訓練手当 |
受講料金 | 無料 | 無料 |
基本的には受講料無料です。
あってもテキスト代くらいですね。
僕のお勧めはやはりIT系です。 最近は本当に充実していて、Webサイト制作からプログラミングも学べるし、本当に激アツとしか言いようがありません。
おぉ・・これなら辞められそう。もし職業訓練を受けない場合でも、失業保険がすぐに出る条件はあるのかな?
残業が続いていたり、パワハラセクハラがあった場合などですね。ではそちらの条件も詳しく見ていきましょう。
残業続きやパワハラで退職した場合
職業訓練以外にもまだあります。
残業が続いていたり、パワハラなどの法令違反があった場合も、失業保険はすぐに受給できる可能性がありますよ。
具体的には、ハローワークで「特定受給資格者及び特定理由離職者」に該当すること。該当すれば、3ヶ月の待期期間なしですぐに受給できます。
退職6ヶ月前の残業記録
- 3ヶ月連続で45時間以上の残業
- 1ヶ月間で100時間以上の残業
- 2ヶ月で平均80時間以上の残業
これだけ残業が続いている人は、特定受給資格者の範囲に該当するのでハロワで残業記録を提出しましょう。
残業の記録は誤魔化される場合もあります。
タイムカードがある会社でも、上司が勝手に操作したりなどします。ブラック企業ではわりとよくある話でした。
今では便利アプリが出てきて、スマホの無料アプリで簡単に残業記録を残すことができますよ。
残業やパワハラは必ず記録を残す
つい先日も大手居酒屋チェーン店で、出退勤記録を上司が書き換えていたことで問題になりました。この時代にも、まだこんなことが行われています。自分で記録を付けて、自己防衛するしかありません。
この辺りは記録が超重要です。
ブラック上司は、まだまだいますからね。
残業代未払い、タイムカードの改ざん、パワハラセクハラなど。逆に言えば、もう無理して我慢する必要もないんですよ。自分で証拠を残して、セーフティネットに助けてもらいましょう。
自己都合でも退職は全然怖くない
退職後の流れをもう一度確認
ひとまずはハロワですね。
最短だと、退職後の約2週間後くらいにハロワへ行くことになります。
会社を辞めると、まず「離職票」が届きます。
それが早くて約2週間後くらいですね。これを持ってひとまずハローワークへGoです。
退職後の流れ
- 会社から離職票が届く
- ハロワに離職票を提出する
- 失業保険の手続きを済ませておく
ひとまず手続きを済ませましょう。
もし退職後に、失業保険を受給する前に次の転職先が決まりそうな場合でも、手続きは済ませておくことを強くお勧めします。
失業手当の手続きを済ませておけば、早く転職先が決まったとしても、残額を「再就職手当」としてもらえる可能性があるからです。
これは大きいですよ。
僕も以前35万円くらいもらったことがあります。
それはデカい!どうなるか分からなくても、取りあえず手続きはしてた方がいいってことか。
退職前の給与額や、支給残日数によって変わります。詳しくはハロワの相談員さんに聞いてみて下さい。
退職や転職は、意外と難しくないです。
今悩んでいる人は、まずはハローワークへ足を運んでみましょう。